認知行動療法(CBT)について


認知行動療法(CBT)について

認知行動療法(にんちこうどうりょうほう)は、英語で「Cognitive Behavior Therapy」と言い、
「CBT」と呼ばれることもあります。

注目されている精神療法「認知行動療法」

精神療法の中でも、特に認知行動療法は、うつ病や不安障害の治療において注目されています。

この認知行動療法は、薬物療法と同等の効果があるといわれ、
「うつ病」、「PTSD」、「パニック障害」、「強迫性障害」、「全般性不安障害」などに
高い効果が報告されており、日本でも保険適用を受けた療法です。

加えて、認知行動療法は、効果の持続時間だけをとってみれば、薬物療法より長いことが認められており、
病気の「予防」や「再発防止」にも効果があるとされています。

認知行動療法は、単独で用いても、薬物療法と併用しても、効果的な療法なのです。

認知行動療法はどういう療法?

認知行動療法とは、

  • ① 認知(考え)のあり方を修正し
  • ② 問題に対処することによって
  • ③ 気分の状態を改善させる

療法です。

ものの受け止め方・考え方は人によって異なります

ある状況を、 悲観的に考えるか、楽観的に考えるか、いい加減に考えるか。
考え方は、人によって異なります。

例えば、大学受験で期待していた結果が出なかったとします。

そんな時、

「もう駄目だ、自分はどうせ受からないんだ・・・」

と考え勉強をしなくなってしまう人もいれば、

「たまたま苦手なところが出たのだ、次頑張ろう」

と考え、より勉強に励む人もいます。

このように、ものの受け止め方は人によって異なるものです。

ストレスが強くなると・・・?

普段は楽天的に考えられている人でも、
ストレスが強くなると考え方の柔軟性が失われてしまいます。

そのため、考え方の幅が狭くなり、
物事を否定的にとらえたり、悲観的になったり、自分を責めたりします。

うつ病など、こころの病を抱えている方は、よりネガティブに受け止めてしまう傾向があります。

認知行動療法で考えのあり方を修正!

認知行動療法では、
不合理(もう駄目だ…)な考え方から、
合理的(次頑張ろう)な考え方に修正します(認知の改善)。

そして、その後の行動を、
「勉強をしても無駄」と放棄してしまうのではなく、
「次頑張れば受かる!」と今まで以上に勉強に励んでもらえるように修正(行動の改善)するのです。

ある出来事に対する考え方を良い方向に変えて、自分の価値のある方向へと行動も変えていく。
それが認知行動療法なのです。

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