精神疾患の治療と認知行動療法


精神疾患の治療と認知行動療法

精神疾患の主な治療方法は、

  • (1) お薬を使った薬物療法
  • (2) 専門的な知識や技能を用いて、お話を伺う精神療法(心理療法)
  • (3) ストレスをより軽くするために環境を整える環境調整法

などがあります。

(1)薬を使った薬物療法

うつ病やパニック障害などの「こころの病気」には、脳内の情報を運ぶ神経伝達物質が大きくかかわっていることが近年わかってきました。

薬物療法とは、その神経伝達物質の調整や改善をお薬によって行う治療法です。

近年、画期的なお薬が次々と登場し、心の病気を改善できる割合は、格段に高くなっています。 しかし、残念ながら、薬物療法だけで、心の病気を完全に治すことは困難とされています。

こころの病気では、患者さんの 物の考え方、行動のクセ、生活環境、生活習慣 なども大きくかかわっています。

クリニック足立では、こころの病気を治すために 「薬物療法」と「精神療法」をバランスよく組み合わせて、 患者さん一人ひとりにあった治療を行う事が重要であると考えております。

(2)専門的な知識や技能を用いて、お話を伺う精神療法(心理療法)

精神療法(心理療法)とは、患者さんのお話を伺い、専門的な知識や技能を用いて、相談や手助けを行う療法です。

認知行動療法、対人関係療法、瞑想・マインドフルネス療法、精神分析療法、森田療法など、さまざまな療法が開発されています。

これらの精神療法には、薬物療法と同程度、あるいはそれ以上の効果があることが認められています。 クリニック足立では、特に「認知行動療法」に力を入れております。

>> CBTについての説明はこちら「認知行動療法について」

(3) ストレスをより軽くするために環境を整える環境調整法

こころの病気を改善するには、ストレスの原因となる生活習慣や生活環境の見直しを欠かすことはできません。

環境調整法とは、ストレスの原因となる職場や家庭、学校など人間関係や生活環境を整え、日常の生活などを調整することで、ストレスをより軽くする療法です。